知っているようで実はあまり知られていない!コモディティ通貨とは?
人間、よく知ったかぶりをすることってありますよね。
特に、ちょっとでもなにかにかじって詳しくなりたてのシーンでは、ついつい初心者から脱したと思われたくて知ったかぶりをしてしまうものです。
FXでも同様で、意外と専門用語が多いのでついつい失敗してしまうことがあります。
特に、外来語をベースとしたフレーズは、仮に知ったかぶりでなくても間違って解釈することもあります。
そんな難しいFX用語として、コモディティ通貨というものがあります。
では、コモディティ通貨とはいったいどのようなものなのでしょうか?
ここでは、コモディティ通貨の意味や有効活用術などを紹介します。
コモディティ通貨とは?
コモディティ通貨についていきなりズバッと解説すると、鉱物資源や農業物と言った市場商品を主な輸出品となっている国の通貨の事を指します。
別名で資源国通貨とも呼ばれていて、主な通貨としては豪ドル、カナダドル、南アフリカランドなどがあります。
他にも、FXではマイナーな存在であるノルウェークローネなども有名所となります。
代表的なコモディティ通貨と、主な鉱物資源、農産物は以下となります。
- 豪ドル-鉄鉱石、金、石炭、ウラン、石油、ボーキサイト、農産物
- ニュージーランドドル-農産物、畜産物
- 南アフリカランド-プラチナ、金、ダイヤモンド
- ノルウェークローナ-天然ガス、石油
- カナダドル-金、ウラン、石油、天然ガス、石炭、農産物
金はFXとも大きく連動しており、金相場も見逃せない市場ですし、石油も今の資源が枯渇しつつある現状もありニーズが高い資源です。
このあたりがFXにも関連するのはイメージが付きやすいのですが、ウランが入っているのも特長です。
ウランは、核燃料として活用できる資源であり、核兵器にも欠かせません。
よって、各国でも喉が出るほど欲しい物となっています。
日本では東日本大震災以降、原発に対して厳しい目が向けられていますが、各国はまだまだ原発に高い注目が集まっていて、ウランも欲しいものなのです。
コモディティ通貨の中でも、産油国の場合はより高い注目を集めることもあり、ペトロカレンシーというネーミングでジャンル分けされることもあります。
コモディティ通貨の特長は?
コモディティの特長として、インフレによって物価が上昇することで、実物資産の価格も連動して上昇する傾向があるために、インフレに強いのが特長です。
また、密接な関係のある金についても、株価と反対の動きをする傾向があるので、安全資産として活用可能な点も良いですね。
世界情勢が不安定であるシーンや株価が全体的に下がるシーンにおいて、安全資産である金に投資資金が流入することで、金の価格が上昇しやすい傾向があり、その流れの中で投資しやすいのもメリットとなっています。
コモディティ通貨の注意点は?
コモディティ通貨の注意点としては、いい意味でも悪い意味でも商品相場や資源輸入国における景気に大きく影響を受けることです。
商品相場が上昇していると輸出額がアップして、FXとしては買われやすくなります。
更に、市場での取引量が少ない通貨や市場動向の場合、ちょっとしたハプニングが発生するだけでも相場が変動しやすい点です。
よって、常に注視する必要がありますし、リスクヘッジした上で取引する事が重要です。
よって、初心者でいきなりチャレンジするのかかなり危険な投資法とも言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
コモディティ通貨はメジャーな米ドルや日本円などは含まれておらず、どちらかと言えば新興国が多いのが特長です。
それもあって、不安定な要素もあるのでしっかりとその特徴やリスクを把握した上で利用してください。